詐欺の手口や事例、詐欺にあわない対策方法、また詐欺にあってしまった時の相談先など解説しています。

還付金詐欺

■還付金詐欺の手口

税務署職員、保健事務所職員、民間企業職員などを装い、電話や手紙などで年末調整や医療費などの還付金が受け取れる主旨を伝え、ATMに誘導後、携帯電話で巧みに指示しながら結果的に詐欺グループの口座に被害者のお金を振り込ませ騙し取る手口。

ATMまで誘導させる手口として「ATMならすぐに受け取れる」「受け取り期間が過ぎてるが今日なら特別に受けることができる」など伝える。

電話で被害者をATM誘導後、お金を振り込こませるまでのやりとり
(詐欺グループ)還付金はもう振り込んでありますので、確認の方をお願いします。
(被害者)通帳記入しましたが振り込まれていないようですが…
(詐欺グループ)システム上でトラブルがあったかも知れません、確認しますので、お手数ですが、私どもの口座に一旦お金を振込んでください。確認がとれ次第、今回の還付金と合わせた金額をお返しいたします。

お金を振り込んだが、その後連絡もなく、問い合わせをしたが電話もつながらず、追跡不能にさせる手口。

■還付金詐欺事例

事例@
Aさんに市役所の職員と名乗る男から電話がありました。
電話の内容は年末調整の還付金の追加分があるので支払うというものでした。
男は特別枠の還付金になるので、市役所ではなくATMでの手続きが必要と言ってAさんをATMまで誘導した。
男は「既に振込み済み」と言ってAさんに確認を求めました。
Aさんは通帳記入で確認しましたが振り込まれていなかったので、男に伝えると「振込みのエラーが出てる」と言ってエラー解除のため取引実績を作るので、指定口座に一旦入金してくださいと言ってきた。
Aさんは言われるまま指定口座に入金、すると確認できたら折り返し電話するということで一旦電話を切ったがそれ以降連絡がとれなくなった。

事例A
Bさんのところに社会保険庁の職員と名乗る男から連絡がありました。
年金の特別還付金の支払いが開始されたので、受けとって欲しいという内容でした。
男はATMでの受け取りになるのでATMまで行くようBさんに伝えましたが、Bさんは都合が悪かったので後日受け取ると言うと「今日受け取らないと、年金支払い時に支障が出る可能性がある」と言われ不安になり仕方なくATMまで行きました。
高齢者のBさんはATMの操作に疎かったので、男の指示通りに操作して終わりました。
「お金は振り込まれているが、通帳への反映には時間がかかるので後日確認してさい」と言って男は電話を切った。
後日、Bさんが確認するとお金は振り込まれておらず、逆にATMの操作に疎いBさんは巧みな操作で詐欺グループの口座に振り込まさせられていた。
男に電話したがまったくつながらず詐欺の被害に遭いました。

■還付金詐欺の対策

◎ATMで受け取ることはない
職員(社会保険庁、市役所など)がATMを操作させ還付金を返還するということはありえません。
これがわかっていれば詐欺グループから電話がかかってきた時、冷静に対処することができるかもしれません。

◎不審に思ったらすぐ通報
不審に思ったら一旦詐欺グループからの電話を切ったあと、ATMに移動せず警察や消費生活センターへ連絡しましょう。
情報やアドバイスが得られるかも知れません。

◎高齢者をサポート
ATMの操作に疎い高齢者が狙われやすいので、周囲の家族・知人で守りましょう。
「こんな電話がかかってきたら…」など日ごろから話しをするだけでも対策になります。

■もし還付金詐欺で騙されてしまったら

ATMに誘導され携帯電話で指示されながら入金させる手口などでお金を支払ってしまった場合、取り戻すには相手(グループ)を特定する必要があります。
詐欺グループの特定には探偵・調査会社に依頼することが一般的です。
還付金詐欺の調査料金については各探偵事務所・調査会社によって変わりますので、相談時に見積もり依頼されることをおすすめします。


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